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2011年07月19日

漫画翻訳の面白さ

最近2つの漫画作品の企画書翻訳をさせていただきました。

一つは歴史(しかも世界史)的な要素が取り込まれたバンパイアの物語。そしてもう一つは世界中に散らばる4人のキラーの話です。

企画書なので作家が6ページほどにまとめたストーリー概要のようなものなのですが、世界史は私の苦手な分野で「殺し屋」の世界は聞いたことも無い武器等の単語が出てくる為、原本を見た時にはかなり引いてしまいました。

ただ、読んでみると二つとも内容が面白く、何よりも私の日本語の生徒達が日本の漫画界で少しでも活躍できる手助けになるのならという思いで翻訳をさせていただきました。

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一度はざっと翻訳し作家に登場人物の正確な名前や場所の確認。どういう状況なのかということが上手く伝わってこない文章については修正して良いか尋ねながら修正をします。

次の段階では私が翻訳した日本語の原稿を作家に韓国語で読んで聞かせます。
そして内容が作家が伝えたいニュアンスと違った場合はその場で修正をして完成します。

難しいのは、韓国語の文章を見て頭に浮かぶ場面を日本語の文章で表現しなければならない時に

「この文章を直訳すると日本語ではこういう意味になりますよ。」

と伝えた時に、翻訳したものが作者が考えているものと違っている場合、作家が違う言葉で文章を作り直したり、日本に無い四字熟語だった場合は他の言葉に修正したり、作家が紙に人の配置図を描きながら

「この主人公の肩越しに暗殺されたやくざが倒れている姿が見えるということですよ。」

と言うと、私が

「あー。向かい側の歩道じゃなくて肩越しですね。なるほどー。」

と言いながら修正します。

遠くからターゲットを暗殺するシーンでは

「ライフルの弾が額に当たったところの表現なんですけど、炸裂じゃなくて命中でも良いですか?何だか炸裂だと頭が爆破するようなイメージなんですよね。命中だとそのまま倒れるような・・・ま、どちらにしても死んじゃいますけどね〜。」

と私が言うと

「命中でも良いですよ。同じ意味ですから。はははっ^^先生は残酷に死ぬようなシーンをなるべく避けたいようですね。もしコンテが仕上がって台詞を翻訳してもらうようになったら驚くかもしれませんよ。」

と言いながら、笑われてしまいました。

二つの作品とも戦争や殺人で人が死ぬ場面の表現が多いのと、私はどちらかというと想像力が豊かな方なので、あまりにも残酷なシーンはできるだけ避けたいと思い、「表現だけでも柔らかく」と思ったのかもしれません。

それでも今までは日本のエージェンシーに翻訳作業を依頼していたそうですが、細かいニュアンスの違いなどをチェックすることができなかったり、仕上がった台詞が果たして作者が伝えたい感じが生かされているのか等の確認ができなかったけど、翻訳者に直接伝えながら作業ができるのでとても助かるとおっしゃっていました。

とにかくこのように翻訳の仕事を進めていくと楽しいですし、いろんな事を学ぶことができて今までと違う部分で頭を使うことになるので、私にとってはとても良い勉強になります。

実際に台詞の翻訳作業をするようになればフォトショップなどの勉強もしたり、漫画界の専門用語や出版までの流れなども把握していかなければならないということなのでこれから勉強することも沢山あるとは思いますが、一つずつ地道に学んで行きたいと思います。

月末に日本に行く予定ですが、その間にできない授業の補習などもあり結構詰め詰めのスケジュールで動いていますので、本当に久しぶりに記事を書かせて頂きました。

また暫く忙しくなりそうですが、時間を見つけてまた更新しますね。

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posted by hisami at 13:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 韓国文化・習慣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご活躍の場がどんどん広がっている様子ですね。異国の地でご自身の道をきちんと作っていかれているのは本当にすごい事だと思います。娘さんも大人になった時、お母さんの素敵な生き方を尊敬されるのではないでしょうか?

翻訳というのは本当に難しいですよね。仕事で同時通訳の方が上司のスピーチを通訳されていましたが、発表者の性格や意向を理解できていない方が通訳されると言いたい事の50%も反映されないのだな・・・と思ったことがあります。

微妙なニュアンスの違い、文化の違いからくる表現の違い(日本語で会いたかったは韓国語では見たかったという表現ですよね?!)、作者の意向、異文化で受け入れられる描写への変換。いろんな角度で判断しなければいけないことがあって本当に大変だと思います。日本の方が韓国で活躍されるのもうれしい事ですが、韓国の方が日本で活躍され、日本を好きになって下さるのはもっとうれしい事です。ぜひ頑張ってください。
Posted by みつ at 2011年07月19日 16:24
みつさ〜ん! お久しぶりです^^

まだ「活躍の場が広がっている」というよりは「活躍の場を広げようとしている」という感じなのですが、ただの主婦で終わらない為の何かができたら良いなぁという思いで、翻訳だけではなくあれこれ準備中です。

「あれこれ」に関してはまた後ほどブログで公開すると思いますが、とにかく自己開発や心持ち、生活自体の活性化を目標に忙しい毎日を送っています。

翻訳・・・。
そうなんです。韓国ごが上手な日本人なら誰でもできる職業では無いということをしみじみ感じますね。

みつさんがおっしゃるように「会いたい=見たい」と訳してしまうという生徒が作る文章は「友達と会って食事をしました」という文章が「友達を見て食事をしました」と、状況までが変わってしまいますし、少しのニュアンスの違いで素敵な表現が幼稚な表現に変わることもあるんです。

なので作者が「自分の作品を少しでもなるべく原作の感じを生かして欲しい。完璧な日本語に翻訳されてまるで日本人が書いた文章になるよりも多少表現がおかしくても韓国人臭さが残った方が良い。」とおっしゃっていましたが、それなら私の翻訳で丁度良いかも・・・^^;などと思ってしまいました。

そうやって私の仕事に負担をかけまいとする作家の配慮なのかもしれませんが、とにかく楽しい気持ちで仕事をできる環境が与えらていると思います。

ぜひ、そんな心の優しい漫画家・作家の方々が日本で少しでも早く芽が出て大きく活動できるように応援していきたいと思います。
Posted by hisami at 2011年07月20日 07:29
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