私が学生時代にアメリカに行った時も日本人に会うと、全く知らない人でも何故か親しみが湧いてきたりしたものでした。
韓国に初めて行ったときや、まだ韓国生活に慣れていなかった頃も同じです。
「日本語を話している人」というだけで、なんだかホッとしたり、日本語が話せる韓国人に会うと非常に嬉しかったりしたものです。
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カンヌ映画祭に参加したダウンタウンの松本人志さんも
「フランス人ばかりいる中でビートたけしさんに会った時は親しくもないのに抱きしめたくなった」
と言っていたのはとてもわかる気がしました。^^;
とにかく周りが韓国人ばかりの生活の中でたまに日本人らしき人を見かけたり、日本語が聞こえてきたりすると
「あっ!あの人(たぶん」)日本人だ!」
と、知り合いにでも出会ったような気持になりました。
今は周りが日本人ばかりなので、日本にいる間はその感覚はあまりないように思っていましたが、実はあります。
韓国の友達や街中で見かける韓国人に対して
「日本で良く会えたね^^パンガウォ(会えて嬉しい)」
というような、何とも言えない親しみを感じるのです。
もちろん日本の友達や知り合いに久しぶりに会うととても嬉しいのですが、その感情とはまた違います。
韓国には
「ジョンイ カダ」(情が行く)
「ジョンイ トゥルダ」(情が入る)
という、親しくなった人に対して良く使われる表現がありますが、日本で見る韓国人に対してまさにそういう表現にピッタリの感情になるのが不思議です。
それは他人でも知り合って交流していくうちに家族のような親しい情が生まれてくるという感じです。
例えば、韓国人の友達に会うと兄弟や姉妹にでも会ったような思いになり、町で見かける韓国人には親戚に会ったような感覚です。
私の住んでいる地域の近くには韓国人が多く住んでいることもあり、商店街を歩いていても電車に乗っていても韓国語の話し声が聞こえてくることも珍しくありません。
そして、韓国語が聞こえてくるとついつい何を話しているのか気になります。
日本人のプライベートにはあまり干渉しあわない関係というのもサッパリとして良いと思いますが、韓国のように「情の深い世界」というのを体験すると、皆様も、もしかしたら
「日本人って淡白でそっけない。」
と思われるかも知れません。
あまり干渉し合い過ぎるのは良くないと思いますが、情の行き来がある関係というのもなんだかいいなと思います。
最近日本では実の親子や祖父母の殺人事件などのニュースが続いていて、家族が家族でなくなってしまっているのではないかと思うような出来事が多い気がします。
しかし、もし、正常な家族の情の交流が行われていれば、そういった事件は起こらないのではと感じます。
もちろん韓国には身内の殺人事件が全くないというわけではありませんが、日本で聞くほど多くの事件は聞かなかったように思います。
私は韓国で家族の中で生生活し、「深い情の世界」を体験させて
頂いたおかげで、韓国にある「情が行く」という表現やその感情を知ることができました。
その情は電話で話をしていても、メールでやり取りをしていても
なんだか相手に情(気持ち)が行ってしまうという感覚なのですが、恋愛感情のようなものとは全く違います。
なんだか、隣の国だけではなくどの国の人に対してもこういう感情を抱けるようになったら良いのにと思います。
温かい情が行きかう世の中になったら良いですね。
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